カーディールページは、2014年7月に、自動車輸送会社の株式会社ロジコの子会社として設立されました。
ロジコは国内での輸送シェアは拡大していますが、将来的には海外の輸送も手がけて行きたいと考えており、その海外サービス構築の足がかりとしてカーディールページがスタートしました。
カーディールページは、運営サイトCardealPageを通じ、世界中の中古車を購入したいユーザーが、安心して取引できるプラットフォームを提供することを目指しています。
インターネットを通じた中古車輸出の現状
現在、日本から年間120万台を超える中古車が輸出されています。
中古車輸出ビジネスが始まった頃には、中古車輸出は業者間取引がほとんどでした。その後インターネットが発達しはじめると、新興国の個人ユーザーが、直接、輸出業者のWEBサイト上に掲載されている在庫を購入しはじめるようになりました。
この大きな流れをうけ、中古車輸出業者は、WEBサイトを通じて個人ユーザーに販売するモデルへ参入しましたが、それと比例し、個人ユーザーからは「状態が悪い車が送られてくる」などの声も聞かれる様になりました。
もともと中古車業界は、車の状態は現状販売が基本で、プロの業者が自己責任のもと取引する業界です。
そのような業界の慣習のまま、海外の個人ユーザーに販売する会社が増えたこともあり、海外の個人ユーザーにとって、なかなか不安が払拭できない状態が続いています。
信頼できるセラーから買いたいというニーズ
新興国の個人ユーザー(バイヤー)と取引する場合は、代金の回収リスクの問題から、前金100%で販売する場合が多くなっています。
しかし、これは裏返すと、バイヤーにとってはお金を失うリスクを抱えていることになります。
多くの個人ユーザーは、車を購入する前に、日本から輸入したことがある友人・知人に聞いて、セラーがどういう会社なのかを調べます。そしてセラーを信用できる会社だと思えば、支払いを進めることになります。
しかし、この信用できる会社だと思ってもらうというのが、非常に難しい課題です。
一般的に、自社がバイヤーから信用できる会社だと思ってもらう為には、
・数多くの車を輸出し、顧客満足による口コミを増やす
・現地企業との連携などで信用を得る
・大量に広告しブランディングする
などが考えられますが、これを自社だけでやろうとすると、莫大な資金と時間が必要になります。
このように、中古車輸出をスタートする企業にとっては、集客をするのと同時に、いかにバイヤーの信用を得ることができるのかが、非常に重要なポイントとなっています。
カーディールページのサービス
以上を踏まえ、カーディールページは、バイヤー側、セラー側にとってのメリットを実現し、よりよい取引の「場」を提供しています。
バイヤー側のメリット
・車を選ぶ時に必要十分な情報が掲載されているので比較検討しやすい
・掲載在庫のバリエーションが豊富で、欲しい車が手に入る
・送金したら、確実に車が手に入る上、状態違いの車が送られることはないので安心
セラー側のメリット
・自社でWEBサイトを立ち上げるより、格段に安く集客、販売できる
・取引中に生じる様々なコストが削減できる
・はじめて輸出を行う場合でも、安心してスタートできる
このような、バイヤー、セラー両者にとってメリットとなる「場」にするために、当社は下記の2つのサービスを提供しております。
(資金保全サービス)
バイヤーが支払った代金を、セラーが出港するまで当社が保全するサービスです。
バイヤーは、CardealPageの口座に代金を送金します。出港後にセラーから当社にB/L(船荷証券)、輸出抹消、輸出検査合格証が提出された時点で、当社からセラーに保全していた代金が支払われます。
前述の通り、バイヤーは車を購入する時に100%前金で支払うことが多いため、支払い後に車が送られてこなかったり、違う車が送られてきたりすることが最大のリスクになります。
このサービスは、バイヤーの不安を払拭し、成約を促進することができます。
(車両検査サービス)
バイヤーが希望すれば、出港する前に、港にある車をカーディールページの検査員が検査するサービスです。
販売時にCardealPage上に記載されていた情報と現車の状態を比較し、差異がないかどうか、また走行に支障をきたすような問題、走行距離メーターの改ざんがないかをチェックします。
カーディールページが目指すプラットフォームの姿
国内の中古車流通においてオートオークションが誕生する前は、各中古車販売業者が、個人ユーザーや他の業者と直接取引をしていました。したがって各商談の車両状態や取引価格は、世の中に出回りませんでした。
そのため、中古車売買のマーケット相場は存在せず、売り手と買い手の思惑が複雑に絡み合い、在庫の売却に非常に手間と時間がかかっていました。
車の状態に関しても明確な基準がなく、自分の目で見て判断するしかありませんでした。
オートオークションが浸透してくると、セリが行なわれた車の落札価格が業者間で広く知られるようになり、またオークション会場が定める状態基準を元に取引されるため、いままで不透明だった中古車のマーケット相場が形成されるようになりました。
現在では、各業者間の取引はもちろん、個人ユーザーにとっても、より透明性のある価格と状態で中古車の取引ができるような環境が整備されてきました。
このように、マーケットに「価格」と「状態の透明性」の情報が浸透すると、よりユーザーが安心して取引でき、その結果マーケット全体の取引量も増加すると思われます。
私たちカーディールページは、まだまだ価格や販売情報に不透明性が残る中古車輸出業界において、CardealPage上で、より透明性のある車両状態基準と、価格の透明性を実現することにより、マーケットの健全な成長に寄与できればと考えております。
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