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中古車輸出の基礎知識

中古車輸出の売上原価を理解する

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輸出向け車両の仕入れ価格は、想定売価から、売上原価を引いて設定する必要があります。

したがって、特に、これから中古車輸出をはじめる方は、輸出にかかる売上原価がいくらなのかを理解しておく必要があります。

売上原価は、大きく分けると「車両代金」「オークション手数料」「陸送費」「船賃」「輸出経費」があります。


項目内容
車両代金車両の仕入れ代金。支払いには消費税とリサイクル預託金がかかりますが、これは後で返還されますので原価からは抜いて考えます。
船賃船会社かシッピングエージェントに支払う船賃。仕向地、船社、自動車専用船(RORO)を使うかコンテナ船を使うかによって変わります。コンテナの場合はバンニング費(コンテナ積載の費用)等が追加でかかるので要注意です。
陸送費オークションなどの仕入先から乙仲、丙仲ヤードに搬入するまでの陸送費。乙仲、丙仲ヤード以外のヤードで保管する場合は、成約後にその保管ヤードから乙仲、丙仲ヤードに搬入するまでの陸送費も見込みます。
オークション手数料オークションで落札する場合の落札手数料。各会場や車両によって変わります。
輸出経費「乙仲費」「検査費」「清掃・写真費」「抹消費」「放射能検査費」「国際宅急便発送費」「海上保険料」の合計。



「車両代金」は、オークションなどから仕入れた車両の仕入れ金額です。仕入れ先には消費税とリサイクル預託金を支払う必要がありますが、後日返還されますので利益計算からは除外して考えます。しかし、消費税とリサイクル預託金の還付には数ヶ月かかるので、キャッシュフローへの影響は注意が必要です。

「船賃」は、日本からバイヤーの最寄り港までの船賃で、通常は船会社、シッピングエージェントか丙仲業者に支払います。

「オークション手数料」は、オークションで車両を落札したときに支払う落札手数料です。

「陸送費は」車両の仕入先から、出港のため乙仲、丙仲ヤードに搬入するまでにかかる陸送費の総額です。

「輸出経費」は以下の項目の合計です。

「清掃・写真」「検査費」:車両掲載前の検査、清掃、写真撮影を外注する場合の費用です。
「抹消費」:車検証や一時抹消証を輸出抹消証に変更するための費用です。司法書士に依頼する場合はその代行費用も含みます。
「乙仲費」:乙仲業者に支払う費用です。
「放射能検査費」:現在、日本から輸出される中古車には全車両放射能検査が義務付けられていますので、その実施費用です。乙仲、丙仲業者に支払います。
「海上保険料」:CIFなどの海上保険を輸出者が負担しなければならない場合にかかる費用です。
「国際宅急便発送費」:出港後に船積書類等をバイヤーに送付する費用です。

以上、これらの費用の合計が、主な売上原価になります。

仕入れ金額を設定するには、想定売価からこれらの売上原価すべてを引いた金額と粗利を差し引いて設定する必要があります。

仕入れの前に、これらの原価を確認しておくことは、中古車輸出をはじめるため必ず必要な作業となります。

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