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中古車輸出の基礎知識

中古車輸出で起業・開業するために最低限必要な3つのこと

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 これから中古車輸出で起業・開業しようか検討中の方や、企業の新規事業としてご検討されている方もいらっしゃると思いますが、実は、ある程度の運転資金が確保できれば、中古車輸出業への参入障壁は非常に低いというのをご存じでしょうか?

 あたりまえですが、参入するには、下記の3つがあればすぐにスタートできます。

  1. 中古車を仕入れるルート
  2. 海外の販売先
  3. 在庫資金

 「在庫資金ならまだしも、中古車を仕入れたことも無いし、海外の売り先も全然わからない」と思われたかもしれませんが、一昔前とちがって中古車輸出ビジネスに必要なツールはそろっていますので、異業界からの参入も比較的容易になっています。

1.中古車を仕入れるルートを確保する

 輸出する中古車を仕入れるルートは、オートオークションです。
 全国各地、毎日どこかのオークション会場でせりが行なわれており、個人ユーザーが手放した中古車が出品、取引されています。

 個人ユーザーが中古車を売却する先は、

  1. 新車に買い換える時に、「新車ディーラー」で下取にだす
  2. 中古車に買い替える時に、「中古車店」で下取りにだす
  3. 「中古車買取店」に売却する

 のうちのどれかになる場合がほとんどです。

 どの場合も、買い取ったお店が一部自社で再販する場合もありますが、ほとんどはオークションで売却されます。

 これは、全国からオンラインで応札されるオークションの方が、自社の商圏で再販する場合より、早く現金化できるからです。
 またオークションで売買されている価格は、業者間の「中古車相場」となり、この相場を元に、小売、輸出、解体等全ての販売価格が算出されています。

 一般的な中古車輸出業者は、在庫の95%以上をオークションから仕入れています。中古車を自国に輸入したい外国人も、オークションを訪れ、直接仕入れている姿も多くみられるほどです。

 オークションを通して購入すると、出品料や落札料などの費用がかかるので、本来であれば、輸出業者が自社で直接ユーザーから買い取る方が安く仕入れることができますが、これはなかなかハードルが高いです。

 最近のオークションは、入会する際に、会員の紹介やデポジットが必要などの手続きはあるものの、オークションにさえ参加できれば、すぐにでも仕入が可能になります。
 まずはオークションに参加することが第1ステップになります。

(参考)代表的なオークション
・USSオークション (http://www.ussnet.co.jp/
・TAA(トヨタオートオークション)(http://www.toyota-usec.co.jp/taa/
・JUオークション(各県にオークションがあります)

2.海外の販売先を確保する

 海外への販売方法は大きくわけて2つ。それぞれの特徴は下記の通りです。

  1. BtoB販売のお客様を、現地に出張して見つける
  2. 既に海外のユーザーが多く集まっているECサイトに掲載し販売する

BtoB販売の特徴

  • オーダー獲得後にオークションから仕入れて、手数料をとって販売
  • ほとんどの場合が掛売り
  • 販売先の与信を自分で判断し、代金回収を行う

サイト掲載販売の特徴

  • 売れそうな車両を仕入れ、サイトに掲載
  • 在庫資金が掛かるが100%前金で販売可能
  • 100%前金で販売する為、貸し倒れのリスクがない

 もしあなたが、海外で「とても信頼のおけるパートナー」を探すことができるのであればBtoB販売も可能でしょう。しかし、新規事業の場合BtoB販売はハードルが高いので、サイト掲載販売が現実的な方法になります。

(参考)代表的な、在庫掲載販売サイト
・tradeCarview (トレードカービュー)  http://biz.tradecarview.com/
 中古車輸出の掲載サイトでは最も老舗。手数料が高い事が難点。

・CardealPage(カーディールページ) http://www.cardealpage.co.jp/
 当社。アフリカの内陸輸送サービスでエンドユーザーに販売可能。手数料は格安。
 比較的単価の高い車両や商用車が売れやすい。

・CarfromJapan(カーフロムジャパン) https://carfromjapan.com/ja
 カーディールページと同じ頃にサービススタート。

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3.在庫資金を確保する

 さて、最後に必要なのは運転資金です。

 オークションは業者価格で仕入れることができるので、一般的な流通価格より安く仕入れることはできます。しかし、だからといって、在庫資金が300万円や500万円で参入できるかというと少し難しいかもしれません。

 どのくらいの規模を目指すのかにもよりますが、B2B販売にせよサイト掲載販売にせよ、1台当たりの粗利は、3~5万位(粗利率10%)位が妥当なところです。

 仮に1人で運営する時のコスト(販売管理費)が月間100万円程度とすると、粗利10%の単純計算で、1,000万円の在庫資金が必要になってくると考えられます。

 しかも、BtoBの場合は掛売りが主流ですので、仕入から回収までの期間が2ヶ月程度とすると必要資金は2,000万円、BtoCのサイト掲載販売でも、上手く行って仕入から回収まで2ヶ月かかりますので、同じく2,000万円程度の資金が必要となってきます。

 また輸出企業は、実際に車を輸出すると、仕入れ時に支払う消費税とリサイクル預託金が還付されますが、当たり前ですが、海外のバイヤーから消費税やリサイクル預託金を受領することはできません。

 還付申請から実際に還付されるまでは最低3ヶ月かかりますので、在庫を仕入れてから還付されるまでの間は、消費税とリサイクル預託金を建て替えているのと同じ状況になります。
 月間2,000万円の売上であれば、6,000万円×8%消費税とリサイクル料金(台当たり1.3万円前後)で、約600万円前後の資金が眠っているのと同然になってしまいます。

 つまり、月間粗利100万円を稼ぐためには、約2,600-3,000万円程度の在庫資金が必要になります。

 個人の起業で3,000万円を用意するのは難しいかもしれませんが、企業の「新規事業」と考えれば、ほとんどが換金可能な在庫資金に使われるのでリスクも限定的ですし、ハードルは高くはないかもしれません。

 このように、中古車輸出でビジネスをスタートするためには、「ある程度の運転資金を用意する」ことが、最大のポイントになります。
 
 すでに、中古車関連ビジネスを営まれており、オークションに出品しているような企業であれば、中古車輸出は相性が良いです。
 オークションに出品するより利益率が向上する可能性もありますので、一度新規ビジネスとして中古車輸出をご検討されてみてはいかがでしょうか。


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